ドメインとは、インターネット上の住所のようなもので、ホームページのURL、メールアドレスに使用される文字列のことです。
ホームページを初めて制作することになった場合、作成或いは公開に伴ってこの「ドメイン」の設定が必須となります。
例)http://www.domain.com
部分ごとに分けて解説していきます。
httpについて
「http」部分は、サーバーとブラウザの間でWebの情報をやりとりするためのプロトコル(通信手段)で、普段ホームページの閲覧など、調べ物をする際に使用してサーバーとブラウザでやりとりを行い、ブラウザに情報を表示します。
この部分に入る文字列には「http」と「https」があり、どちらも役割は同じサーバーとブラウザの通信です。
違いとして「https」は、「SSL」「TLS」と呼ばれるプロトコルが作る暗号化された安全な通信を使用したうえで、httpと同様の通信を行います。安全性の観点から現在はこのhttpsが主流となっており、非対応(http)のWebサイトの場合「保護されていない通信」と警告表示がされることもあります。
httpsの利用には基本的に有料のSSL証明書が必要となりますが、今ホームページを制作されるのであれば導入をおすすめします。
wwwについて
続いて「www」の部分です。こちらはサーバーを識別するため一般的に使用される名称で、サーバーを分けて運用することが多かったインターネット初期の頃の名残とも言えます。wwwあり・なしには仕様上基本的に違いはありません。大手サイトにはURLに「www」を付けていることが多く見られ、「http」部分を省略して記載してもURLだと分かりやすいという特徴があります。
上記例「domain」部分のドメイン名の説明です。ホームページの名前となり、ユーザーに印象を与えうる一番重要な部分でもあります。
URLはユーザーが手入力を行う場合もあるので、複雑、あるいは長い文字列などは好まれないとされます。また、ドメイン名最後の「.com」を含んだ文字列は固有でなければならず、他サイトと同じ文字列であればドメインは取得できません。その場合文字列を変更するか、「.com」部分に他のTLD(後述)を設定するという工夫が必要になります。
「.com」など、ドメインの最後に付くドット以降の部分をトップレベルドメイン(TLD)といい、よく使われているものとして.com、.net、.jpあたりが挙げられます。
トップレベルドメインには複数種類があり、それぞれ特徴や分野が異なるので、担当者様自らドメインを取得される際には最低限の知識を持って選択する必要があります。種類ごとにメジャーなものを紹介していきましょう。
gTLD(汎用トップレベルドメイン)
generic Top Level Domainの略称となります。
用途や分野ごとに定められているドメインですが、現在は基本的に世界中の誰でも自由に登録できるTLDとなります。代表的なものとしては以下です。
「.com」(商用サービスや企業向け)
「.net」(ネットワーク関係のサービス向け)
「.biz」(ビジネスや企業向け)
「.info」(情報発信系サイト向け)
「.org」(組織・非営利団体向け)
新gTLD
2012年以降、新たに作られたドメインです。上述のgTLDは人気が高く、希望するドメインを取得できないことが多いので、その場合はこの新gTLDから探してみるのも良いかもしれません。
「.site」(Webサイト全般)
「.blog」(ブログ)
「.cloud」(クラウド)
「.app」(アプリケーション、ゲーム向け)
ccTLD(国コード別汎用)
国や地域に割り当てられるドメインとなり、特定の地域に居住する個人あるいは団体のみが利用できる場合もありますが、gTLDと同様に登録に必要な要件もなく誰でも取得可能なccTLDもあります。
「.jp」(日本)
「.us」(アメリカ)
属性型jp
上述のTLDよりも登録条件が厳しいため、ユーザーの安心感や信頼を得やすいのが特徴です。また、1組織が登録できるのは1種類のみです。
「.co.jp」(日本企業)
「.or.jp」(財団法人・社会法人・特殊法人)
「.ac.jp」(高等教育機関・学校法人)
「.ne.jp」(ネットワークサービス)
このように様々なトップレベルドメインを選択することができるので、用途や企業の分野にあわせて慎重に設定しましょう。
ホームページ制作にあたって、ドメインにはそこまで詳しくなる必要はありません。
ですが、簡単に各機能や名称を知っておくことで、ドメインの設定や制作会社とのやりとりをスムーズに進められるようになるかもしれませんね。